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自己分析

セカンドキャリアとデュアルキャリアの違いとは?

セカンドキャリアとデュアルキャリアの違いとは?

近年、キャリア形成の重要性が問われています。

キャリア形成と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと「自分のなりたい将来像を明確にしたうえで、その目標に向かって行動を重ねていくこと」です。

アスリートの皆さんは、このような過程を今までの競技人生の中で経験してきていることでしょう。

そんなアスリートの方々に向けて、今回は、「デュアルキャリア」「セカンドキャリア」について詳しく解説します。

本記事は、アスリートが理想のキャリアを実現させるためのヒントにしてほしいと思います。

自身のキャリアを充実させるためにも、自分に最適な働き方やキャリアの積み方を見つけましょう。

デュアルキャリア

デュアルキャリアとは競技を続けながら会社員として勤務したり、現役中から引退後を見据え、競技生活と両立させることを指します。

競技を続けながら、ビジネス経験を積むことができるので、引退後のセカンドキャリアへの不安が軽減されます

デュアルキャリアの利点はセカンドキャリア問題の解決だけではありません。

アスリートとして競技を続けていくには、お金がかかります。栄養に気をつけた食事、身体のコンディショニングを整えるためのケア、自分の身体に合った道具など様々な出費が考えられます。

しかし、デュアルキャリアを選択することで経済的安定が図れるので、金銭面に対する不安を払拭できます。

会社員として仕事を行うことで、企業から給与が得られるため、アルバイトと異なり一定数の収入を確保できます。

では、もう少し詳しくデュアルキャリアについて深堀りしていきたいと思います。

アスリートがデュアルキャリアを選ぶメリット

1.社会人としてのキャリアを築ける

スポーツ分野以外のキャリアを築くことで、新たなスキルを磨くことができます。

デュアルキャリアを行うことで、現役時代に社会人としてのキャリアについて考える機会も増え、引退後のキャリアプランが具体化されやすくなります。

そのため、現役引退後も自らが本当に望むキャリアプランをスタートできます。

2.経済的安定

先ほども述べましたが、収入源を確保できるため、経済的な不安が軽減されます。福利厚生の面でも、アルバイトと比べると充実している可能性があります。

また、スポーツ選手を引退した後も、その企業で働くことができるため、経済的な安定が保証されます。

3.キャリアのリスクを分散できる

アスリートとして成功する人はごくわずかです。

アスリートとして成功できなっかった場合、社会人としてのビジネススキルがないため、転職が難しくなってしまう可能性もあります。

しかし、デュアルキャリアを行うことで社会人としてのスキルも磨かれるので、将来のことを心配することなく競技に打ち込むことができます。

4.人脈の拡大

競技以外の分野でも活躍することで、様々な人々との人脈を広げることができます。

人脈が広がることで、転職やビジネスチャンスにつながる可能性があります。

競技と仕事の両立に取り組むことは、身体的にも精神的にも負担が大きくなりますが、2つのキャリアを持つことで競技人生の寿命を伸ばすことができます。

デュアルキャリアを成功させるためには

デュアルキャリアを成功させるためのポイントは3つあります。

1つ目は“時間管理”です。

デュアルキャリアを成功させるためには、競技と仕事の両方に十分な時間を割く必要があります。競技活動と仕事の両面で高いパフォーマンスが求められるため、タイトな時間管理が必要です。

2つ目は、“体調管理”です。

競技と仕事の両方に取り組むことで、身体的にも精神的にも負担は大きくなります。肉体的な疲労に加えて、競技や仕事での精神的なストレスも重くのしかかることでしょう。

しかし、体調を崩してしまったら元も子もありません。

そのため、栄養や休息にこだわった徹底的な体調管理が求められます。

最後に“企業側の理解”です。

アスリートがデュアルキャリアを行うには、働く企業側の理解が欠かせません。

現状、デュアルキャリアでの採用をしていない企業が多く、企業探しは難航しがちです。

そのため、“アスリート向けの就活エージェント”の利用がおすすめです。

アスリート向けの就活エージェントを利用することで、デュアルキャリアについて理解のある企業の求人を紹介してもらえます。

また、履歴書などの書き方や面接対策から始まり、内定までのサポートを無料でしてもらえるため就職活動が進めやすくなります。

以上の3点を意識し、デュアルキャリアを成功させましょう。

セカンドキャリア

アスリートにおけるセカンドキャリアとは、現役生活を引退した後のキャリアのことを指します。

では、アスリートのセカンドキャリアにはどのようなものがあるのでしょうか?

セカンドキャリアの種類

1.指導者

これまでの自身のスポーツ経験を活かして、”競技する側”から”教える側”になります。

指導者になる場合は、スポーツ技術や選手時代の戦績だけでなく、言語化力やチームマネジメント力も求められます。

2.解説者

スポーツ中継等で主に技術・戦術等の解説を行います。

スポーツコメンテーターになるには、知名度が求められるので、必然的に選手時代の活躍が求められます。

3.フロントスタッフ

引退後、そのままチームに残り、現場以外でスポーツ活動に関わりを持つ社員としてキャリアをスタートさせます。

その業務内容は多岐に及びます。具体的には、営業、チケット、物販、競技運営、広報など様々です。

4.トレーナー

スポーツトレーナーやパーソナルトレーナーです。

体を動かすことが得意であり、今までのスポーツ経験を通じて様々な知識を保持しているアスリートは重宝されるでしょう。

5.一般企業への就職

会社員としてセカンドキャリアをスタートさせます。

業界、職種は様々ありますが、その中でも特に営業職で活躍している元アスリートが多くいます。

6.起業する

経営者としてキャリアをスタートさせるアスリートも多くいます。

起業するアスリートの多くは現役時代からセカンドキャリアについて考えており、そのため、起業するのであれば明確なキャリアプランが求められます。

ここまで、種類別にアスリートのセカンドキャリアについてご紹介してきました。

セカンドキャリアについてのイメージは湧きましたか!?

今まで競技に打ち込んできたアスリートにとって、セカンドキャリアは未知の世界です。

知らないことが多いのは当たり前のことなので、まずは自分が興味の持った仕事について調べてみましょう。

セカンドキャリアを成功させるためには

現役時代からセカンドキャリアについて準備しておくことが重要です。

現役引退後にセカンドキャリアについて考え始めたのでは、セカンドキャリアを充実させるのは難しいでしょう。

今のうちから、どのような業界や職種があるのかなどを調べたり、セカンドキャリアの優先順位(給料面、休暇、業務形態など)を明確にしておきましょう。

そうすることで、セカンドキャリアに備えることができます。

また、スポーツ経験をセカンドキャリアに活かすことが重要です。

多くのアスリートがセカンドキャリアと今までの競技人生は全く別物と捉えがちです。

しかし、セカンドキャリアでも、今までの競技人生を通じて培った経験は必ず活きます。

このような経験は誰しもが持ち合わせているものではないので、アスリートの強みとしてセカンドキャリアでも活躍していきましょう。

まとめ

今回はアスリートの「デュアルキャリア」と「セカンドキャリア」についてご紹介しました。

それぞれ、キャリア形態としては異なりますが、どちらも共通してアスリートとしてのスポーツ経験を活かすことができます。

アスリートの皆さんの社会でのご活躍を期待しております!