【業界研究】流通・小売業界 徹底解説!

流通・小売業界とは?
流通・小売業界は、製造業者から最終消費者まで商品を届ける過程に関与する産業を指します。この業界には、卸売業のほか、小売業、運送業が含まれます。
小売業界の企業には、生活インフラを支えるスーパーマーケットやコンビニエンスストアをはじめ、家電製品やアパレル店のように特定領域の商品を取扱う専門店などがあります。
流通・小売業界のビジネスモデル
代表的なのが卸売業者です。卸売業者は、製造業者から大量の商品を購入し、小売業者や他のビジネスに販売します。
つまり、メーカー業界と小売店を結ぶ仲介役になります。
仕入れ価格と、販売価格の差額が卸売業者の利益となるのです。
次に、小売業者について解説します。
小売業者は、卸売業者や製造業者から商品を購入し、最終消費者に販売します。消費者との直接的な取引が特徴です。
近年では、実店舗をもたずにオンライン販売のみに特化した小売業者も増加しています。
流通・小売業界のビジネスモデルは、顧客のニーズや市場環境の変化に応じて多様化しています。電子商取引の拡大やデジタル技術の進化により、伝統的なビジネスモデルも進化を遂げ、消費者により便利で効率的なサービスを提供することが求められています。
流通・小売業界の現状と今後の展望
電子商取引はインターネットとスマートフォンの普及により急速に拡大しています。特にパンデミックの影響でオンラインショッピングの需要がさらに高まり、多くの消費者がオンラインでの購入を選択しています。
そのため、百貨店などにとってオンラインショップは強力なライバルとなっています。各社はさまざまな販売業者の商品を1つのサイトでまとめて販売するオンラインショッピングモールが存在感を強める中で、人気のオンラインショッピングモールに出店したり、自社でネットショップ事業に乗り出して対抗しています。
また、現在急拡大しているのが、C to C(Consumer to Consumer)と呼ばれる個人間の電子商取引です。フリマアプリが登場した2012年から6年で巨大市場に成長しており、多くの小売業に影響を及ぼしています。
小売業界は、訪日外国人観光客(インバウンド)による需要を積極的に取り込むために、さまざまな対策を強化しています。インバウンド観光客は小売業界にとって重要な顧客層になります。
スタッフの多言語化や決済手段の多様化に加え、免税対応を強化し観光客が手間なく免税手続きを行えるようにするなど様々な対策が求められます。
まとめ
流通・小売業界は、技術革新や消費者行動の変化に対応しながら、多様なニーズを満たすための戦略を考えることが求められます。
自分のアイデアで、業界の未来を形作りたいと考える学生は流通・小売業界を視野に入れることをお勧めします。