【スポーツメンタルトレーニング】正しい目標設定の方法とは?!

スポーツにおいて「心」「メンタル」が重要性なことを体育会学生の皆さんは理解していると思います。
スポーツメンタルトレーニングは、自己分析と目標設定から始まります。今回は、目標設定の方法について詳しく解説していきます。
目標設定のポイント4選
1.成果目標とプロセス目標の設定
成果目標とは、試合での勝利や成績など、最終的に達成したい結果を指します。
(県大会優勝、全国大会ベスト8など)
勝敗やタイムなどは、対戦相手や天候といった自分ではコントロールできない要素によって結果が左右されることがあります。
また、勝敗に過剰に焦点を当てると、負けが失敗と見なされ、不安やプレッシャーが増大し、パフォーマンスが低下するリスクがあります。
一方で、プロセス目標は、その目標を達成するために日々の練習や取り組みで具体的に何をするかを明確にした目標です。
プロセス目標を設定する際は、外的な要因に”左右”されず、自分の努力と意識次第で実現できる目標であるかを意識しましょう。
試合の結果よりも、自分のプレーそのものに焦点を当てることで、プレーに集中しやすくなります。
両者をバランスよく設定することで、結果に向かうための具体的な道筋が見えてきます。
2.実現可能で挑戦的な目標
目標は、達成可能な範囲でありながら、自分にとって少し挑戦的な内容にすることが大切です。現実的すぎる目標はやる気を削ぎ、逆に高すぎる目標は挫折につながりやすいため、適切なバランスを見つけることが大切です。
3.客観的な評価のできる具体的な目標
目標はできるだけ具体的に設定し、達成感を客観的に評価できるようにしましょう。
例えば、「より速く走る」ではなく、「100mを12秒以内で走る」という具体的なタイムを目標にすることで、進捗状況を明確に把握できます。
具体的な目標設定(時間、回数など)は、目標への集中力を高める効果があります。さらに、測定可能な目標にすることで、進捗状況を明確に振り返ることができ、自分の進捗を客観的に評価できます。
4.長期的なビジョンと短期目標
シーズン初めに「全国大会出場」といったシーズン全体の目標を設定することは一般的です。しかし、長期的な目標は重要である一方で、達成までの期間が長いため、曖昧になりがちです。
そこで、短期目標を設定することが有効です。短期目標は、達成に対するフィードバックを早期に得られるため、達成感や満足感を得やすくなります。
その結果、長期目標に対するモチベーションを維持しやすくなります。
まとめ
スポーツにおいて目標設定は、自己成長や競技力向上のための重要なプロセスです。成果目標とプロセス目標をバランスよく設定し、実現可能で挑戦的な内容を目指しましょう。また、目標を具体的に設定することで、自分の進捗を明確に把握しやすくなります。さらに、短期目標を設けることで、長期目標に対するモチベーションを維持し続けることが可能になります。
体育会学生の皆さん、今回ご紹介した目標設定のポイントを活用し、次のステップへと進んでください。どんなに高い目標であっても、適切なプロセスと努力を重ねることで必ず達成できるはずです。