アスリートの就職活動の流れ

アスリートの就職活動の流れを知ろう
アスリートの就職活動は一般的な就職活動と比べ、就職活動の流れが異なります。まずは一連の流れを把握することで、内定までのプロセスをイメージできるようになりましょう。
本記事では、アスリートの就職活動の流れや対策方法についてまとめています。アスリートは競技活動に忙しく、就活に十分な時間を充てられないことも考えられます。アスリートの就職活動の要点を抑えて、就職活動を成功させましょう。
3つのキャリア
セカンドキャリア
競技から引退後、「今までのスポーツ経験を活かしたい」「新しい世界で挑戦したい」など理由は様々ですが、就職先を探して社会人としてのキャリアをスタートさせる形です。体育会学生の一般就職もセカンドキャリアに該当します。
デュアルキャリア
競技活動と仕事を両立させるキャリアプランのことを指し、「競技優先」という働き方ではなく、限られた時間で2つのキャリアを並行して積んでいきます。
その結果、日々の練習や仕事の効率が高まり、競技も仕事もパフォーマンスの向上が期待できます。一方で、1日のスケジュール管理が難しく、就職先もアスリートのデュアルキャリアに理解のある企業に絞られてしまうため、就活の進め方が一般就職とは大きく異なります。
スポンサー
競技活動をメインで行い、企業の広告塔として活動します。スポンサーとなる企業から競技活動に対し、金銭や物品提供などのサポートを得ることができます。スポンサー企業は会社のPRも兼ねてサポートをするので、スポンサー企業を獲得するには「競技実績」や「知名度」などが求められます。
希望するキャリアによって希望条件や求人の探し方に違いがあるので、まずは自分自身の希望キャリアを明確にすることが重要です。
アスリートの就職活動の流れ
今まで競技に打ち込んできたアスリートの皆さまの中には、就職活動を経験したことがない人も多いのではないでしょうか。そんなアスリートが就活をするにあたっては、まず就活動の流れを把握する必要があります。
就職活動のサイクル

就職活動は以下の5つのサイクルで形成されています。では、早速、順番通りに見ていきましょう。
1.自己分析
自分の性格や強みを把握し、目指すべき方向性を明らかにしましょう。
これまでの競技経験を通じて、どんな経験をしてきて、どのような力を身につけたか。そして、その経験を仕事にどう活かすことができるのかを考えましょう。
2.企業研究
まずは興味のある業界の概略について調べましょう。
業界をある程度絞ることができたら、具体的に企業を絞り込んでいきましょう。自分の希望する企業・職種がどのような人を求めているかを確認しましょう。
体育会系が多く働いている業界の例
・不動産、金融、商社、メディア
3.書類選考
エントリーシートを作成し、提出します。自己分析の結果から分かった自分の強みを仕事にどう活かしていくかを書くことが重要です。デュアルキャリアを希望する場合は、あなたがアスリートとして企業や会社にどのように貢献できるかは重要なポイントになるので、できるだけ具体的に書き上げましょう。
4.選考試験
選考方法は企業によって様々ですが、一般的には面接、筆記試験が行われます。十分に対策をして臨むことが大切です。
5.採用結果
就活も競技と同じく、試行錯誤を重ねることが大切です。初めてで上手くいかないこともあるかもしれませんが、粘り強く取り組んでいきましょう。
アスリートが就活を成功させるための対策方法
アスリートは一般的にストレス耐性が高く、自己管理能力が高いとされています。アスリートが兼ねそなえている力を企業は高く評価しているため、自分がアスリートとして経験したことや学んだことを仕事にどう生かすことができるのかをアピールしましょう。
根拠となる具体的なエピソードがあると採用担当者に、何を伝えたいのかを理解してもらいやすくなります。
ありきたりな内容にならないように、自分らしさを主張しましょう。
まとめ
アスリートの就活はキャリアプランによって違いがあることはご理解いただけたでしょうか。
しかし、就職活動のサイクルや自己PR、面接を成功させるためのポイントは基本的に同じです。しっかりと自己分析を行うことで自分の強みを理解し、自己PRに繋げましょう。
競技も就活も最後は練習量がものを言います。しっかりと対策したうえで就活に臨みましょう。